出会いはいつでも偶然の風の中(2)
2022年 01月 21日
45歳で離婚を経験、50歳まで二人の息子たちが成人に達するまでひたすら送金を繰り返すだけの淋しい人生でした。二人の息子たちへの送金期間が終わって自分の年を勘定したら、もうすでに50歳になっていました。
何とかしてこのむなしい人生と決別できないものかと考えました。会社を早期退職し、失業保険給付の申請をする時間も惜しんですぐにタイに飛び立ちました。タイ旅行は北のチェンマイから南のスンガイコーロクまで一年間にも及びました。
あるとき外国人観光客がまったくいないタイ東北部チャイヤプーム県の片田舎を訪ねました。プミポン国王の建設されたチュラポーンダムのほとりの小さな村です。この村には、ホテルはおろかゲストハウスさえありませんでした。
仕方なしに一軒の親切な農家に宿泊させてもらいました。その農家には出戻りの娘が一人いましたが、その娘こそ現在の妻です。以来十数年が経過して二人の娘たちにも恵まれました。
人の出会いとは、まさに、偶然の風の中の出来事です。もう今度は失敗は許されません。天国に召されるまで、今の良い夫婦関係を保ち続けなければなりません。それで、娘たちを幸せにすることができます。
そのためには、毎日の努力が必要です。一番大切なのは、毎日の愛の確認です。夫婦でも、相手に愛情を感じることができなくなったら、それでおしまいです。